- 2024/10/04 掲載
ECB高官、国境超えた銀行統合求める 「規模拡大の好機」
イタリアの大手銀行ウニクレディトがドイツのコメルツ銀行の買収に関心を示しているが、特定の金融機関には言及しなかった。
欧州の大手銀行は自国市場に重点を置く傾向があり、米国の銀行に比べると規模が小さく非効率的とされる。しかし欧州連合(EU)の規制枠組みが不完全であることなどから、国境を越えた合併は政治的な障害に直面することが多い。
ブッフ氏はビリニュスでの会議で、国境を越えた銀行の統合は規模とサービスを拡大する機会をもたらすと指摘した。ECBは国境を越えた統合を審査する際には、国内の合併と同じ基準を用い、銀行が健全な企業統治とリスク管理慣行を備えているかを確認すると説明した。
銀行が自国政府の発行した債券を過大に保有し、経営の健全性が政府の財政状態に左右されることが懸念されている。ウニクレディトが本拠地を置くイタリアは債務水準が比較的高い。
ブッフ氏は欧州共通の預金保険制度を創設し、国内銀行の預金と外国銀行の預金が同様の基準で保護されることを明確にすれば、顧客に安心感をもたらすと述べた。
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