- 2024/10/04 掲載
MS「エッジ」にEU規制適用を、競合が要求 不当な優位性主張
[ブリュッセル 3日 ロイター] - 米マイクロソフト(MS)が自社のウェブブラウザー「エッジ」に不当な優位性を与えているとして、欧州連合(EU)の厳格なIT(情報技術)規制の対象にするよう競合ブラウザーなどが当局に求めたことが分かった。欧州委員会への9月17日付の書簡をロイターが確認した。
書簡を送ったのは「ビバルディ」、「ウォーターフォックス」、「ウェーブボックス」の3ブラウザーとウェブ開発者団体オープン・ウェブ・アドボカシー。
エッジを巡っては、デジタル市場法(DMA)のゲートキーパーに指定されなかったことを不服として、ノルウェーのブラウザー企業オペラが7月に欧州委を提訴した。
今回の書簡はオペラの主張を支持し、欧州委が立場を見直すことが重要と強調。「エッジに関しウィンドウズのエコシステムで不公正な慣行の存続が許されている」としたほか、「プラットフォームに依存しないどのブラウザーも、ウィンドウズにおけるエッジの圧倒的な優位性に対抗することはできない」と主張した。
欧州委とマイクロソフトはコメントを控えた。スタットカウンターによると、エッジの世界市場シェアは5%強で、グーグルのクロームが66%でリードしている。
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