三菱商事と三菱自動車、三菱ふそうトラック・バス（川崎市）は４日、３社で設立した電気自動車（ＥＶ）関連会社「イブニオン」（同市）の事業を１０月１日に開始すると発表した。ホームページ（ＨＰ）を立ち上げ、個人や法人のニーズに合ったＥＶ用の充電器や太陽光パネルなどの関連商品・サービスを紹介。ＥＶ導入の際に役立ててもらい、需要拡大につなげたい考えだ。

ＨＰの名称は「イブニオンプレイス」。当初は充電器メーカーなど３０社程度が参加する。車名や居住地域、戸建てか集合住宅かといった条件を入力すると最適な充電器や太陽光パネル、蓄電池などが表示される。必要に応じて同社スタッフが個別相談に応じる。利用は無料で、同社は参加企業から紹介料を得る。

「充電器などをどこで選べばいいか分からない」というＥＶ利用者の声を受け、事業化を決めた。同社の窪田賢太社長は記者会見で「ＥＶ普及に向け、いろいろなサービスが分かるプラットフォーム（基盤）に育てたい」と述べた。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見するＥＶ関連会社「イブニオン」の窪田賢太社長＝４日午後、東京都港区