- 2024/08/14 掲載
中南米・カリブ地域の成長率見通し引き下げ=国連委員会
[サンティアゴ 13日 ロイター] - 国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)は13日、中南米・カリブ地域の今年の平均成長率見通しを5月時点の2.1%から1.8%に引き下げた。
地政学的緊張や貿易摩擦が激化する可能性、世界的な金利と物価の高止まり、外需の落ち込み、気候変動の影響などを理由に挙げた。来年は2.3%とやや上向くとみている。
国別の見通しはブラジルが2.3%、コロンビアが1.3%でいずれも5月と変わらず。メキシコは2.5%から1.9%に、アルゼンチンはマイナス3.1%からマイナス3.6%に下方修正された。
一方チリとペルーは2.6%で、それぞれ5月の2.3%と2.5%から引き上げられた。
ECLACは、地域全般の引き締め的な金融政策が内需に打撃を与え、既に乏しい投資の足を引っ張っているほか、債務返済負担の増大で財政出動の余地が狭まっていると分析。「これらの要素に外需の減速見込みを加味すると、地域は低成長のわなにとどまり続ける」と述べた。
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