• 2024/08/06 掲載

フィリピンCPI、7月+4.4%に加速 中銀「利下げの可能性低下」

ロイター

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Neil Jerome Morales Mikhail Flores

[マニラ 6日 ロイター] - フィリピン統計局が6日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比4.4%上昇となり、前月の3.7%やエコノミスト予想の4.1%を上回った。

1-7月は平均3.7%上昇となり、今年の中銀目標2.0─4.0%の上限に近づいた。

中央銀行のレモロナ総裁は、インフレ加速を受け来週の会合では利下げを見送る可能性を指摘。「インフレ上昇で(8月利下げの)可能性はやや低下した。(上昇率は)予想以上だったが、それほど悪くはない」と述べた。中銀は15日に政策決定会合を開く。

中銀は声明で、政府のコメの関税引き下げにより、今月からインフレの「全般的な低下」が予想されるとした。

メトロポリタン・バンク・アンド・トラストのエコノミストは、今後数カ月はインフレ鈍化が予想されることから中銀は「成長支援へ今後の会合で緩和を選択する可能性がある」と述べた。

変動の大きい食品と石油を除いたコアCPI上昇率は、6月の3.1%から7月は2.9%に鈍化した。

8日には第2・四半期の経済成長率が発表される。レモロナ総裁は「もし成長が予想外に弱く、インフレ見通しとインフレ期待が今後のインフレ低下を示していれば利下げが可能だ」と指摘。また定例会合以外の利下げに「常にオープン」とも述べた。

6日には貿易収支も発表され、6月の輸出は前年比で17.3%減、輸入は7.5%減となり、貿易赤字は43億ドルで前月の47億ドルから縮小した。

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