• 2024/08/06 掲載

米債券ラリーは行き過ぎ、7月利下げ必要だった=ブラックロック

ロイター

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Davide Barbuscia

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックのポートフォリオマネジャー、デービッド・ローガル氏は、大幅な金利低下への期待を背景にした最近の米国債価格上昇は行き過ぎとの見方を示した。経済が底堅く、市場が予想するほど大幅な利下げが必要にならない可能性があるという。

一方で、米連邦準備理事会(FRB)は政策を緩和方向に徐々にシフトするため先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを開始するべきだったとも指摘した。

先週発表された製造業データと雇用統計が軟調となり、リセッション(景気後退)懸念から年内に大幅な利下げを織り込む動きが出て米国債利回りは急低下した。

ファンダメンタル・フィクスト・インカム部門ポートフォリオマネジャーのローガル氏はインタビューで、価格上昇により国債のバリュエーションは魅力が低下したと指摘。「われわれは確かに債券を選好してきたが、このバリュエーションではあまり建設的な見方をするのは難しい」と語った。

FRBは9月の次回会合で利下げを開始すると予想されている。

ローガル氏はFRBが金利を引き下げた場合、経済のソフトランディング(軟着陸)が見込まれると述べた。

ただ、先週の会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを開始すべきだったとも指摘。「市場はFRBがやや後手に回っているとみられることに反応している」と述べ、9月に50bpの大幅な利下げが行われる可能性が高まっているとした。

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