- 2024/08/01 掲載
米ボーイング、新CEOにオートバーグ氏 航空宇宙業界出身
オートバーグ氏は8月8日に着任。ジェット機生産の回復や、規制当局や業界、利用客からの信頼回復などに取り組むことになる。
ボーイングの3つの主要事業の1つ、防衛・宇宙などの事業は、2022年と23年にいずれも数十億ドルの損失を計上した。さらに1月に発生した737MAX型機の客室パネルが飛行中に吹き飛ぶ事故などを受けて安全性への信頼が再び揺らいだ。3月にデーブ・カルフーンCEOが年内の退任を発表し、次期CEO探しを進めていた。
ボーイングの第2・四半期の航空機納入数は92機だったものの、前年同期比では32%減った。防衛・宇宙事業での不振が響き、第2・四半期決算で14億ドルの損失を計上。1株当たり損失は2.33ドルだった。現在も苦しい経営状況が続いている。
オートバーグ氏は航空宇宙・防衛分野で30年以上の経験がある。航空電子部品メーカー、ロックウェル・コリンズ(現コリンズ・エアロスペース)の最高経営責任者(CEO)を務めた。
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