- 2024/07/31 掲載
午前の日経平均は反落、日銀追加利上げ警戒 底堅さも意識
日経平均は385円安で寄り付いた後、一時571円安まで下げ幅を拡大した。米国市場でのハイテク株安が嫌気され、指数寄与度の高いソフトバンクグループや東京エレクトロン、信越化学工業など、半導体関連やハイテク株を中心とした下落が指数を押し下げた。
追加利上げに関する前日深夜の観測報道を受けてドル/円は152円台に下落し、輸出関連株を中心に嫌気された。一方、国内金利が上昇する中、銀行株はセクター別値上がり率でトップだった。TOPIXグロース指数は0.62%下落した一方、同バリュー指数は0.45%高で、バリュー株優位だった。
市場では「ディフェンシブセクターの一角で堅調さが目立った。日銀会合の結果発表前で不透明感がある中、景気敏感株などを買う動きではなかった」(野村証券投資情報部の沢田麻希ストラテジスト)との見方が聞かれた。日銀の結果発表を機に、物色傾向が変わる可能性があるという。
TOPIXは0.07%安の2752.49ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9389億0000万円だった。東証33業種では、値上がりは銀行や証券、パルプ・紙など20業種、値下がりは空運やサービス、輸送用機器など13業種だった。
村田製作所や第一三共は軟調。トヨタ自動車はさえなかった。一方、三井住友フィナンシャルグループやTDKが堅調。ファナックはしっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが967銘柄(58%)、値下がりは621銘柄(37%)、変わらずは57銘柄(3%)だった。
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