- 2024/07/31 掲載
米P&G、売上高が予想下回る 値上げ抑制も需要鈍化
値上げ抑制にもかかわらず、トイレットペーパー「チャーミン」や紙おむつ「パンパース」の需要が世界的に鈍化したことが響いた。全体の販売数量は、ヘルスケア部門などが堅調で、前年同期から1%増加を確保した。平均価格も1%上昇したものの、前年同期の7%上昇からは鈍化した。
低価格志向の顧客向けに、P&Gは多額の資金を投じて日用品の新製品を投入。また、販促を強化し、割引も実施したことから一部の商品の価格が下がり、最大部門の「ファブリック&ホームケア」部門の売上高に影響した。中国で日用品向けの支出が低迷していることも響いた。
第4・四半期の調整後の1株当たり利益は1.40ドル。主に商品コスト減が寄与し、予想の1.37ドルを上回った。
P&Gは24─25年度に60億─70億ドルの自社株買いを計画していることも表明した。
24─25年度の中核利益は1株当たり6.91─7.05ドルに上昇すると見込む。市場予想は6.97ドル。通期売上高の伸びは2─4%と見込んでいる。市場予想は3.04%増となっている。
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