- 2024/07/29 掲載
コマツの4-6月期、営業益が過去最高 円安効果など
[東京 29日 ロイター] - コマツが29日発表した2024年4─6月期連結決算(米国会計基準)では、営業利益が前年同期比6.8%増の1569億円となり四半期として過去最高だった。建設機械・車両は為替の円安効果や販売価格の改善などにより増収増益となった。
25年3月期通期の連結業績予想は従来を据え置いた。会社側の営業利益予想は5570億円で、IBESがまとめたアナリスト14人による事前予想の平均値6086億円を下回った。
堀越健最高財務責任者(CFO)は決算会見で、足元で変動が目立つ為替への対策について「エクスポージャー(為替変動にさらされる残高)部分の50%を目安に淡々と(為替)予約をしている」と語った。
また、コマツでは「生産拠点が各地・各国に分散しているので、それ自体がある程度、為替のヘッジになっている」と述べた。
株式市場では7月中旬、米大統領選挙で国内生産回帰などを掲げるトランプ前大統領が再選される可能性が高いとの見方が強まり、コマツなどの建機関連株が買われていた。
堀越CFOは米大統領選の影響について、共和党のほうが「どちらかというとポジティブな傾向があるかもしれないという程度」であり、どちらになっても建設業界へは「それほど影響はない」との見解を示した。
トランプ氏が公約として掲げる対中規制強化や関税引き上げの影響については、コマツは中国から北米への輸出がそれほど多くなく「それほど大きくない」とした。
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