- 2024/07/29 掲載
リーブス英財務相、歳出削減の構え 前政権の過大な歳出非難へ
[ロンドン 29日 ロイター] - 英国のリーブス新財務相は29日、歳出削減に関する「厳しい決断」を発表し、前保守党政権が財政の実態を隠していると非難する。
リーブス氏は就任直後に公的資金の必要性を改めて評価するよう当局者に命じ、29日に見直しの結果を議会に報告する。
与党労働党筋は26日、約200億ポンド(260億ドル)の不足が判明したと明らかにした。財務省は28日、「前政権が資金調達の裏付けのない約束をし、今年の予算を数十億ポンド使い過ぎた」ことが示されるとの見通しを示した。
マクファデン・ランカスター公領担当相は、状況を率直に示し、歳出に関して非常に厳しいが必要な決断を下すとBBCに語った。
英メディアは病院、道路、鉄道の再建計画など、さまざまなプロジェクトの縮小が検討されていると報じている。
財務省によると、リーブス氏は政府の無駄遣いの取り締まりや、外部コンサルタントの利用削減、利用されていない政府資産の売却も発表する。「前政権は難しい決断を下すことを拒んだ。財政の実態を隠して逃げ出した」と述べる見込み。
保守党はこれらの非難を労働党による増税の口実だと主張。同党のデービス議員は「リーブス氏は国民をだまして労働党の増税を受け入れさせようとしている」と述べた。
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