- 2024/07/29 掲載
政府、25年度予算要求基準を閣議了解 特別枠に4.2兆円
Takaya Yamaguchi
[東京 29日 ロイター] - 政府は29日、2025年度予算の概算要求基準を閣議了解した。裁量的経費や義務的経費の削減を求める一方、4.2兆円の「重要政策推進枠」を設定。物価高騰対策や賃上げに向けた施策では、予算の金額を示さない事項要求を容認する。
政府は、赤字続きの基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を25年度に黒字転換させる財政目標を掲げており、同年度予算をどう編成するかは目標達成の成否に直結する。
鈴木俊一財務相は同日夕に記者会見し、「歳出改革努力を継続し、経済成長と財政健全化をしっかり進める」と述べた。
金利ある世界を見据えて国債費が膨らむことも予想され、市場では「要求額は4年連続で110兆円を超えそうだ」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との見方が出ている。
各省庁からの予算要求は8月末に締め切り、予算編成作業に着手する。
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