- 2024/07/29 掲載
中国の金消費量、上期は前年比-5.6% 価格上昇で宝飾品の購入減
総消費量の51.6%を占める金宝飾品の購入は前年同期比26.68%減の270.02トン。
同協会は「金価格が高水準で、金の加工・販売業者の業務運営上のリスクが高まっている」とし「卸売り・小売り業者からの購入が減っており、宝飾品の加工量も大幅に減少した」と指摘した。
上海先物取引所の金先物は4月15日に最高値となる1グラム=588.28元(81.11ドル)まで上昇。上半期の上昇率は14.1%に達した。
価格上昇を受けて、中国人民銀行(中央銀行)も6月に2カ月連続で金の購入を見送った。
ただ、上半期の金の延べ棒・金貨の購入は46.02%増の213.64トンと、消費量全体の40.8%を占めた。地政学的な紛争が続いていることや世界経済の回復が鈍いことを背景に投資家の間で安全資産としての人気が再燃した。
一方、上半期の国内原料による金生産量は前年同期比0.58%増の179.63トン。
同協会は「生産量の伸びは予想を下回った。古い鉱山で採掘しやすい資源が徐々に減る一方、新しい鉱山の開発が問題に直面した」と指摘。「また、環境・安全基準が一段と厳しくなり、一部の鉱山会社が生産を縮小・停止した」と述べた。
輸入原料による金生産量は10.14%増の72.03トン。中国の上半期の金生産量は合計で前年同期比3.14%増の251.66トンとなった。
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