• 2024/07/28 掲載

アングル:米ファストフード決算、低価格メニューの効果に注目

ロイター

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Savyata Mishra Juveria Tabassum

[25日 ロイター] - 今後数週間で米外食業界の四半期決算発表が続く。注目は、マクドナルドをはじめとするファストフードチェーン大手が提供している低価格メニューが業績に及ぼす効果に集まるだろう。

マクドナルド、バーガーキングなどは、物価高のため特に低所得層の外食離れが鮮明化する中で、客足を改善する対策を早急に講じつつある。

BTIGのアナリスト、ピーター・サレー氏は、消費者が低価格メニューにどの程度反応し、こうした値引き作戦をいつまで続ければ消費者を呼び戻せるのかが焦点になるとの見方を示した。

マクドナルドは6月25日に打ち出した5ドルのバリューセットメニューを8月まで延長。バーガーキングも5ドルメニューを開始し、ウェンディーズは3ドルの朝食セットを投入している。

ただ一部アナリストの間からは、業績に何かプラスがあったとしても一時的ではないかとの声が聞かれる。

バースタインのシニアアナリスト、ダニロ・ガルジューロ氏は「宣伝を通じて提供するバリュー商品は『マックダブル』や『マックチキンサンド』といった数商品に限られ、『ビッグマック』やバーガーキングの『ホッパージュニア』ほど魅力はない」と指摘した。

低価格メニューは第2・四半期の終盤になってようやく提供が始まった関係で、客足が相応に上向くのはまだ先になるだろう。

あるデータによると、第2・四半期の客足の伸びはマクドナルドが0.4%、バーガーキングが1.6%、ウェンディーズが1.4%だった。

週明け29日に四半期決算を発表するマクドナルドは、6四半期ぶりの減益となる見込み。既存店売上高も前期比で記録的に低調な伸びにとどまりそうだ。

ウェンディーズは来週、バーガーキング運営会社レストラン・ブランズは8月8日にそれぞれ発表する既存店売上高も前年から伸びが鈍化するとみられる。

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