- 2024/07/27 掲載
米国株式市場=上昇、大型ハイテク株に買い戻し 利下げ観測も支援
米国を代表するハイテク企業「マグニフィセント7」のうち5社が上昇。このうちメタ・プラットフォームズは2.7%上昇した。
ただテスラは0.2%安。23日に四半期決算を発表したグーグルの持ち株会社アルファベットも0.2%下落し、終値ベースで5月2日以来の安値を付けた。
マグニフィセント7の決算発表は来週も継続。BNPパリバの米国株式・デリバティブ戦略責任者、グレッグ・ブートル氏は「来週のアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O >、メタの発表で市場の方向性が決まる」との見方を示した。
ただ、この日の上昇を受けてもS&P総合500種とナスダック総合は週間ベースでは下落した。
ダウ工業株30種は週間ベースでも上昇。この日の取引では複合企業スリーエム(3M)がダウの上昇けん引。3Mは、通年の調整後利益見通しレンジの下限を引き上げたことが好感され、23%上昇した。
商務省が発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.5%上昇。前月の2.6%から鈍化し、過去4カ月で最小の伸びとなった。これを受け、米連邦準備理事会(FRB)は9月に利下げに着手するとの観測が強まった。
CMEフェドウオッチによると、FRBが9月に0.25%ポイントの利下げを決定する確率は88%。LSEGによると、市場ではFRBは年内に2回の利下げを実施すると予想されている。
前出のブートル氏は、ポートフォリオのポジショニングのほか、米大統領選、経済指標、企業決算などが「微妙に異なる方向に動いている」とし、こうしたさまざまな要因を背景に米株式市場は不安定になりやすくなっているとの見方を示した。
個別銘柄では、油田サービス大手ベーカー・ヒューズが5.8%高。前日発表の第2・四半期決算は、海外市場で石油・ガス掘削関連サービスや機器が好調だったことで、利益が予想を上回った。
米取引所の合算出来高は109億2000万株。直近20営業日の平均は116億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 40589.34 +654.27 +1.64 40140.86 40753.8 40140.8
3 6
前営業日終値 39935.07
ナスダック総合 17357.88 +176.16 +1.03 17331.95 17454.5 17239.9
7 9
前営業日終値 17181.72
S&P総合500種 5459.10 +59.88 +1.11 5433.67 5488.32 5430.70
前営業日終値 5399.22
ダウ輸送株20種 15919.59 +260.00 +1.66
ダウ公共株15種 971.41 +10.05 +1.05
フィラデルフィア半導体 5103.13 +97.77 +1.95
VIX指数 16.39 -2.07 -11.21
S&P一般消費財 1477.22 +17.12 +1.17
S&P素材 575.56 +9.49 +1.68
S&P工業 1068.60 +18.08 +1.72
S&P主要消費財 840.98 +7.44 +0.89
S&P金融 721.84 +10.57 +1.49
S&P不動産 255.56 +4.20 +1.67
S&Pエネルギー 704.80 +2.51 +0.36
S&Pヘルスケア 1745.98 +9.87 +0.57
S&P通信サービス 290.52 +2.61 +0.91
S&P情報技術 4193.42 +45.28 +1.09
S&P公益事業 361.49 +3.54 +0.99
NYSE出来高 9.35億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 38290 + 600 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 38235 + 545 大阪比
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