- 2024/07/25 掲載
午前の日経平均は大幅続落、米株安と円高嫌気 ハイテク株が下げ主導
日経平均は寄り付きで630円安と、心理的節目の3万9000円を下回った。その後も売りを加速させ、前場中盤で1195円安の3万7959円07銭で安値をつけた。心理的節目の3万8000円を下回るのは、6月17日以来。売り一巡は3万8000円台でのもみ合いとなった。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「ハイテク株の過熱感が以前から意識されており、利益確定売りのきっかけとなった。ただ、日米の決算や中銀の判断を巡り不透明感が増しており、どこまで下がるかは予断を許さない状況」との見方を示した。
主力株では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、アドバンテスト、リクルートホールディングス、TDKが大幅安となり、5銘柄で日経平均を約518円押し下げた。朝方決算を発表したルネサスエレクトロニクスは16%超安で東証プライム市場の値下がり率トップ。KOKUSAI ELECTRICは11%超安だった。
半面、足元のドル安/円高を受けて、内需株はしっかり。コスモス薬品は4%超高、ニチレイは4%超高、ニトリホールディングスは1%超高。小林製薬は香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントによる大量保有報告書が明らかになり、5%超高で東証プライム市場の値上がり率トップとなった。
東証株価指数(TOPIX)は2.16%安の2732.83ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆5028億9700万円。東証33業種では、電気機器、機械、保険、証券、サービスなど25業種が値下がり、空運、パルプ・紙、食料品など8業種は値上がりした。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが449銘柄(27%)、値下がりは1145銘柄(69%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
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