いすゞ自動車は２４日、オートマチック（ＡＴ）限定の普通免許でも運転できる小型ディーゼルトラック「エルフミオ」を３０日に発売すると発表した。同種トラックの電気自動車（ＥＶ）モデルを１月から販売しているが、ディーゼル車も加えることで幅広いユーザーの要望に応える。運転手が不足する「２０２４年問題」の緩和にもつなげたい考えだ。

クラッチ操作をなくすことでＡＴ限定の免許しか持っていない人でも運転できるようにした。普通免許で乗れるＡＴ小型ディーゼルトラックは国内初。中型免許などが必要な一般のトラックとは違い、最大積載量を約１トンにすることで総重量を普通免許で運転可能な３．５トン未満に抑えた。２人乗りと３人乗りの２車種をそろえた。

価格は４０２万５００円。南真介社長は２４日の発表会で「小売りや建築、農業といった今までアプローチできなかった方々に向け、新たな選択肢を提供したい」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕いすゞ自動車のトラック「エルフミオ」の発表会に登場した南真介社長（右）と本田翼さん＝２４日、東京都港区