- 2024/07/24 掲載
パリ五輪商戦が始動=「家ナカ」観戦狙い、グルメも充実
開幕が迫るパリ五輪にあやかった商戦が動きだした。試合が日本時間の夕方から未明に集中するため、「家ナカ」観戦派が主流とみる外食、小売業界は料理の持ち帰りや宅配を強化。家電量販店はテレビの販売増を狙うなど、商機に期待を膨らませる。
家族や友人と家でテレビを見ながら食事をする需要を見越し、ファミリーレストラン「ココス」は持ち帰りと宅配専用の「おうちDEココス
みんなでパーティーセット」(3218円)を25日から販売。ピザや揚げ物など6品をシェアして楽しめる。大丸東京店(東京)も、応援しながら片手でつまめる串揚げやサンドイッチなど30種類のデパ地下グルメを同日からそろえる。
宅配にも力が入る。飲食宅配代行の出前館は外食チェーンと組み、26日から期間限定の特別メニューを投入。「感動の瞬間や奇跡のプレーを見逃さないためにも、ぜひ利用してほしい」(広報)とアピールする。
イオンは「フランスフェア」を26~30日にグループ約7300店で開催する。円安などの影響で現地に行けない人も多い中、旅行気分を味わってもらおうとフランス産のワインや食品、雑貨などを展開。パリで話題のおにぎりを独自に再現した「トップバリュ
合鴨のデミソースおにぎり」といったユニークな商品も売り出す。
テレビの買い替えに期待を寄せるのは家電量販店だ。コロナ禍で自宅観戦が呼び掛けられた東京五輪では大型テレビが好調で、今回も「選手が活躍したら、より高性能のテレビで見たいと思う人たちが増える」(ビックカメラ)と分析。日本代表がメダルラッシュとなれば商戦も一気に盛り上がりそうだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕大型テレビが並ぶビックカメラ有楽町店の売り場=17日、東京都千代田区 〔写真説明〕イオンがフランスフェアで販売する「トップバリュ
合鴨のデミソースおにぎり」(同社提供)
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