- 2024/07/19 掲載
NY市場サマリー(18日)株大幅安、ドル上昇・長短金利差拡大
米フィラデルフィア地区連銀が18日に発表した7月の製造業業況指数は13.9と6月の1.3から上昇した。ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値(2.9)も上回り、4月以来の高水準となった。
主要通貨に対するドル指数は0.49%高の104.18。一時、4カ月ぶりの安値となる103.64まで沈む場面もあった。
ユーロは0.37%安の1.0897ドル。前日は1.0947ドルと4カ月ぶりとなる高値を付けていた。
ドルは対円で0.7%高の157.26円。前日は、6月12日以来のドル安/円高となる1ドル=156.09円に沈んだ。
<債券> 2年債と10年債の利回り曲線がスティープ化した。週間新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことで、米連邦準備理事会(FRB)は9月に利下げに着手するとの観測が一段と高まったことが背景。
労働省発表の7月13日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万件増の24万3000件。ロイターがまとめたエコノミスト予想は23万件だった。
終盤の取引で2年債利回りは3.4ベーシスポイント(bp)上昇の4.463%。
10年債利回りは4.4bp上昇の4.19%。
2年債と10年債の利回り格差は1bp拡大のマイナス27bp。
<株式> 主要株価3指数が軒並み大幅安。企業の第2・四半期決算発表が本格化する中、大型グロース株から資金が流出し、相場は一時の上げから下げに転じた。
主要3株価指数は全て下落。ダウは連日最高値を更新していたが反落した。ナスダックも前日の大幅安に続き売られた。
S&P500の主要11セクター中、ヘルスケア株の下げが最も大きかった。一方、エネルギー株は唯一上昇した。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは2.4%上昇した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は関係筋の話として、同社が低迷する株価の押し上げに向け、動画配信サービスと映画製作事業をテレビ局から分離する可能性を検討していると報じた。
四半期決算を発表したネットフリックスは引け後に一時下落した。第2・四半期の新規会員数は800万人超になり、市場予想の500万人を上回った。
<金先物> 米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ期待を背景にいったんは買いが先行していたものの、米長期金利の上昇や対ユーロでのドル高を背景に売りに押され、小幅続落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比3.50ドル(0.14%)安の1オンス=2456.40ドル。
<米原油先物> 前日の上昇の後を受けた利益確定売りと、9月の米利下げ期待を背景とした買いが交錯し、ほぼ横ばいとなった。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は前日清算値(終値に相当)比0.03ドル(0.04%)安の1バレル=82.82ドルだった。9月物は0.14ドル安の81.30ドル。
ドル/円 NY終値 157.37/157.38
始値 156.39
高値 157.39
安値 156.20
ユーロ/ドル NY終値 1.0896/1.0898
始値 1.0931
高値 1.0936
安値 1.0894
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 103*11.50 4.4208%
前営業日終値 104*13.50 4.3580%
10年債(指標銘柄) 17時05分 101*12.00 4.2021%
前営業日終値 101*26.50 4.1460%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*18.75 4.1175%
前営業日終値 100*25.50 4.0700%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*09.00 4.4714%
前営業日終値 100*11.50 4.4290%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 40665.02 -533.06 -1.29
前営業日終値 41198.08
ナスダック総合 17871.22 -125.70 -0.70
前営業日終値 17996.93
S&P総合500種 5544.59 -43.68 -0.78
前営業日終値 5588.27
COMEX金 8月限 2456.4 ‐3.5
前営業日終値 2459.9
COMEX銀 9月限 3022.4 ‐15.3
前営業日終値 3037.7
北海ブレント 9月限 85.11 +0.03
前営業日終値 85.08
米WTI先物 8月限 82.82 ‐0.03
前営業日終値 82.85
CRB商品指数 285.5943 ‐0.4647
前営業日終値 286.0590
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