- 2024/07/16 掲載
ファンドマネジャー、強気維持 地政学を警戒=BofA
[ロンドン 16日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)のグローバル・ファンドマネジャー調査によると、回答者は米国の金利が低下しハードランディングを回避できると予想しており、強気姿勢を維持している。最大のリスク要因には地政学が挙げられた。
調査は7月5─11日にファンドマネジャー242人(運用総額6320億ドル)を対象に実施。調査はトランプ前大統領の暗殺未遂事件前に行われた。
世界経済の成長見通しは前月比で2022年3月以来の大幅な落ち込みを記録。米経済の鈍化を予想する回答者が急増し、成長見通しを示す指標がマイナス6%からマイナス27%に低下した。
「回答者の39%は金融政策が制限的過ぎると答えた。08年11月以降で最も制限的となった。だがこれに伴い、世界の金利が今後1年で低下するとの見方が強まっている」という。
回答者の68%は世界経済のソフトランディングの可能性が最も高いと予想。
BofAは「われわれは、米国の個人消費、労働市場、政府支出の鈍化を踏まえると、ハードランディングのリスクが過小評価されていると考えている。このため、24年下半期は債券と金に最も強気だ」と述べた。
今回の調査では「地政学的紛争」が「インフレ進行」を抜いて、半年ぶりに投資見通しの最大のテールリスクに浮上した。
回答者のポジションは引き続き株式がオーバーウエート、債券がアンダーウエート。欧州連合(EU)株式へのエクスポージャーは過去2年間で最大の減少を記録した。
不動産投資信託(REIT)のアンダーウエートは09年1月以降で最大。高金利局面で出遅れる傾向のある公益セクターは09年2月以降で初めてオーバーウエートになった。
最も取引が集中したのは大差で「マグニフィセント・セブン」のロングだった。
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