- 2024/07/06 掲載
米国株式市場=ナスダックとS&P最高値、米早期利下げ観測で
上昇を牽引したのは大型株で、マイクロソフトは約1.5%上昇し終値で最高値を更新。メタ・プラットフォームズも約5.9%高と終値で最高値を更新し、情報技術を過去最高値に押し上げた。
通信サービスが上昇率トップとなり、2000年以来の高値を付けた。
主要株価指数の週間の上昇率は、S&P500が1.95%、ナスダックが3.5%、ダウ工業株30種が0.66%となった。
米労働省が5日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比20万6000人増と伸びがわずかに鈍化し、失業率は約2年半ぶりの高水準に上昇。賃金の伸びも鈍化し、労働市場の緩みが浮き彫りとなった。
CMEのフェドウオッチによると、FRBが9月に利下げを実施する確率は雇用統計発表前の66%から79%に上昇した。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフマーケットエコノミスト、ピーター・カルディリョ氏は「今回の雇用統計はFRBの安心につながるものだった」と指摘。「来月もこうした状況が続き、賃金の伸びが上向かなければ、9月の利下げに続き、12月に追加利下げが実施されると予想している」と述べた。
ノースエンド・プライベート・ウェルスの最高投資責任者(CIO)、アレックス・マクグラス氏は「われわれはスタグフレーションに近い環境にある。成長は緩やかになり、インフレは当面現状のままだ」と指摘。金利に敏感な小型株にとって環境は良くないが、大型株は好調な利益を上げており、市場を堅調に保っていると述べた。
小型株で構成されるラッセル2000指数は今週0.95%安となった。
大手銀行株は来週12日から始まる第2・四半期決算発表を控え下落。バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガンは1.2─1.7%下落。S&P銀行指数は1.6%下げた。
個別銘柄では米百貨店大手メーシーズが9.5%上昇。米投資会社アークハウス・マネジメントと資産運用会社ブリゲード・キャピタル・マネジメントが買収提示額を約69億ドルに引き上げたとの報道を受けた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.04対1の比率で上回った。一方、ナスダックでは1.05対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は97億3000万株。直近20営業日の平均は115億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39375.87 +67.87 +0.17 39313.40 39399.62 39168.70
前営業日終値 39308.00
ナスダック総合 18352.76 +164.46 +0.90 18200.60 18366.31 18197.14
前営業日終値 18188.30
S&P総合500種 5567.19 +30.17 +0.54 5537.91 5570.33 5531.63
前営業日終値 5537.02
ダウ輸送株20種 15279.16 -118.67 -0.77
ダウ公共株15種 907.87 +3.90 +0.43
フィラデルフィア半導体 5656.31 +4.59 +0.08
VIX指数 12.48 +0.22 +1.79
S&P一般消費財 1548.12 +13.01 +0.85
S&P素材 553.95 +0.71 +0.13
S&P工業 1026.22 -4.13 -0.40
S&P主要消費財 828.34 +9.90 +1.21
S&P金融 690.61 -1.97 -0.28
S&P不動産 240.42 +0.77 +0.32
S&Pエネルギー 689.38 -10.66 -1.52
S&Pヘルスケア 1684.01 +12.14 +0.73
S&P通信サービス 322.31 +8.60 +2.74
S&P情報技術 4508.13 +21.82 +0.49
S&P公益事業 348.28 +0.65 +0.19
NYSE出来高 9.45億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 41080 + 220 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 41035 + 175 大阪比
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