- 2024/07/04 掲載
NY市場サマリー(3日)円対ドルで38年ぶり安値、S&P・ナスダック最高値
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.2%安の105.41。一時、3週間ぶりの安値を付ける場面もあった。
ドル/円は0.1%高の161.64円。一時、1ドル=161.96円と1986年12月以来となる円安・ドル高水準を付けた。
円は対ユーロで0.4%安の174.22円。一時、174.48円まで下落し、最安値を更新した。
ユーロは対ドルで一時3週間ぶり高値を付けた後、0.3%高の1.0781ドルで推移した。
<債券> 指標10年債利回りが低下した。製造業や労働市場に関する経済指標が低調で、米経済の減速が示唆された。
米供給管理協会(ISM)が3日に発表した6月の非製造業総合指数は48.8と、5月の53.8から低下し、拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。
また、6月29日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比4000件増の23万8000件となったほか、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が3日発表した6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万人増と予想を下回る伸びとなった。
指標10年国債利回りは7.7ベーシスポイント(bp)低下の4.359%。30年債利回りは8bp低下の4.529%。
2年債利回りは3.1bp低下の4.708%となった。
この日の米債市場は午後2時までの短縮取引。4日は米独立記念日で休場となり、5日から取引が再開される。
<株式> S&P総合500種とナスダック総合が過去最高値を更新して取引を終えた。この日発表された経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ観測が高まった。
一方、ダウ工業株30種は小幅安となった。
4日は米独立記念日のため休場、この日も短縮取引となった。週を通じて薄商いになると見込まれている。
米電気自動車(EV)大手テスラは6.5%急伸し、6カ月ぶり高値に近づいた。2日にも第2・四半期の販売台数を好感して10%以上上昇した。
エヌビディアは4.6%高。一方、アマゾン・ドット・コムが1.2%安で引けるなど、他の大型株は軟調だった。
パラマウント・グローバルは約7%上昇した。米映画製作会社スカイダンス・メディアが、パラマウントの支配的株式を親会社のナショナル・アミューズメンツから取得することで暫定合意した。
<金先物> 雇用やサービス業関連の軟調な米経済指標の発表を受け、3営業日ぶりに反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比36.00ドル(1.54%)高の1オンス=2369.40ドル。これは6月6日以来、約1カ月ぶりの高値水準。
<米原油先物> 予想を上回る米原油・石油製品在庫の減少を背景に買いが優勢となり、反発した。米国産標準油種WTI8月物の清算値(終値に相当)は前日比1.07ドル(1.29%)高の1バレル=83.88ドルと、中心限月ベースで4月中旬以来、約2カ月半ぶりの高値となった。9月物の清算値は1.11ドル高の83.02ドル。米独立記念日(4日)に伴う休場を控え、商いは薄かった。
ドル/円 NY終値 161.68/161.71
始値 161.93
高値 161.99
安値 160.79
ユーロ/ドル NY終値 1.0786/1.0789
始値 1.0757
高値 1.0816
安値 1.0756
米東部時間
30年債(指標銘柄) 14時30分 101*21.00 4.5230%
前営業日終値 100*08.00 4.6090%
10年債(指標銘柄) 14時30分 100*05.00 4.3547%
前営業日終値 99*16.50 4.4360%
5年債(指標銘柄) 14時30分 99*21.75 4.3220%
前営業日終値 99*11.25 4.3960%
2年債(指標銘柄) 14時30分 99*27.00 4.7079%
前営業日終値 99*25.13 4.7390%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 39308.00 -23.85 -0.06
前営業日終値 39331.85
ナスダック総合 18188.30 +159.54 +0.88
前営業日終値 18028.76
S&P総合500種 5537.02 +28.01 +0.51
前営業日終値 5509.01
COMEX金 8月限 2369.4 +36.0
前営業日終値 2333.4
COMEX銀 9月限 3084.2 +118.4
前営業日終値 2965.8
北海ブレント 9月限 87.34 +1.10
前営業日終値 86.24
米WTI先物 8月限 83.88 +1.07
前営業日終値 82.81
CRB商品指数 294.0197 +1.6731
前営業日終値 292.3466
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