- 2024/07/03 掲載
NY市場サマリー(2日)利回り低下、ドル小幅安・株上昇
パウエルFRB議長は、ポルトガルで開催された欧州中央銀行(ECB)主催の会合で、米国は「ディスインフレの道」に戻ったものの、FRBは利下げに着手する前にインフレが鈍化しているとの「確信を持ちたい」とし、一段のデータを確認する必要があるという見解を示した。
ドル/円は横ばいの161.48ドル。日米の金利差拡大が意識される中、一時161.745円と約38年ぶりの高値を付ける場面もあった。
円は対ユーロでも、前日に付けた最安値の173.67円を小幅下回る水準で推移。キャリートレードに依然妙味が残る中、円は豪ドルに対しても33年ぶりの安値近辺となった。
<債券> 指標10年債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による発言を受けた。
パウエル議長は2日、ポルトガルで開催された欧州中央銀行(ECB)主催の会合で、米国は「ディスインフレの道」に戻ったものの、FRBは利下げに着手する前にインフレが鈍化しているとの「確信を持ちたい」とし、一段のデータを確認する必要があるという見解を示した。
指標10年債利回りは3.7ベーシスポイント(bp)低下の4.442%。30年債利回りは2.7bp低下の4.616%。
2年債利回りは3.1bp低下の4.471%。
2・10年債の利回り格差はマイナス30.1bp。一時マイナス27.8bpとマイナス幅は5月上旬以降で最小の水準に接近した。
<株式> 主要株価3指数が軒並み上昇。電気自動車(EV)大手テスラや大型グロース株の上昇が主導した。ただ、週内に独立記念日の祝日と米雇用統計の発表を控え、薄商いとなった。
テスラは1月初め以来の高値に上昇。第2・四半期の納入台数が前年同期比4.8%減と、予想の5%減よりも小幅な減少にとどまった。
米国債利回りが低下する中、アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベットといった大型グロース株も買われた。
半導体株の値動きはまちまちとなったが、エヌビディアは1.3%下落した。同社株は年初来147%以上上昇している。
3日は短縮取引、4日は祝日で終日休場となるため、今週は薄商いになる見込み。
<金先物> 米雇用関連指標の発表を受けたドル買いの動きを嫌気して売られ、続落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比5.50ドル(0.24%)安の1オンス=2333.40ドル。
<米原油先物> ハリケーンに伴う供給不安が後退する中、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.57ドル(0.68%)安の1バレル=82.81ドルだった。9月物は0.41ドル安の81.91ドル。
ドル/円 NY終値 161.44/161.48
始値 161.61
高値 161.70
安値 161.28
ユーロ/ドル NY終値 1.0744/1.0747
始値 1.0717
高値 1.0747
安値 1.0715
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 100*09.00 4.6072%
前営業日終値 99*22.50 4.6430%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*16.00 4.4375%
前営業日終値 99*05.50 4.4790%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*11.00 4.3978%
前営業日終値 99*05.00 4.4400%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*24.38 4.7516%
前営業日終値 99*23.13 4.7720%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 39331.85 +162.33 +0.41
前営業日終値 39169.52
ナスダック総合 18028.76 +149.46 +0.84
前営業日終値 17879.30
S&P総合500種 5509.01 +33.92 +0.62
前営業日終値 5475.09
COMEX金 8月限 2333.4 ‐5.5
前営業日終値 2338.9
COMEX銀 9月限 2965.8 +4.5
前営業日終値 2961.3
北海ブレント 9月限 86.24 ‐0.36
前営業日終値 86.60
米WTI先物 8月限 82.81 ‐0.57
前営業日終値 83.38
CRB商品指数 292.3466 +0.7736
前営業日終値 291.5730
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