- 2024/07/03 掲載
新紙幣の発行開始=20年ぶり、肖像に渋沢ら3人
日銀は3日、20年ぶりとなる新しい紙幣の発行を始めた。新紙幣の肖像は、1万円札が「近代日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一、5千円札が女子英学塾(現津田塾大学)創立者の津田梅子、千円札が「近代日本医学の父」と言われる北里柴三郎。キャッシュレス化が進む中で新紙幣が登場する初のケースとなった。
日銀は3日、東京・日本橋本石町の本店と全国の32支店で金融機関専用窓口を通常より1時間早い午前8時に開け、金融機関への払い出しをスタート。準備の整った金融機関の窓口やATMで順次、新紙幣を入手できるようになる。
新紙幣は国立印刷局で製造。傾けると肖像が立体的に動いて見える3次元(3D)ホログラムなど、世界初の偽造防止技術を採用した。日銀は6月末時点で1万円札を約29億枚、5千円札を約3億枚、千円札を約20億枚、備蓄している。
これまでに発行した福沢諭吉の1万円札、樋口一葉の5千円札、野口英世の千円札も引き続き使用できる。財務省と日銀は「従来の日本銀行券が使えなくなるとかたる詐欺に注意してほしい」と呼び掛けている。
【時事通信社】
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