- 2024/07/03 掲載
米国株式市場=上昇、テスラが高い 祝日・雇用統計控え薄商い
Ankika Biswas Lisa Pauline Mattackal Saeed Azhar
[2日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が軒並み上昇。電気自動車(EV)大手テスラや大型グロース株の上昇が主導した。ただ、週内に独立記念日の祝日と米雇用統計の発表を控え、薄商いとなった。
テスラは1月初め以来の高値に上昇。第2・四半期の納入台数が前年同期比4.8%減と、予想の5%減よりも小幅な減少にとどまった。
米国債利回りが低下する中、アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベットといった大型グロース株も買われた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は2日、最近発表された指標が「ディスインフレの道」に戻りつつあることを示しているものの、利下げに着手する前にインフレが鈍化しているとの「確信を持ちたい」とし、一段のデータを確認する必要があるという見解を示した。
ジェンター・キャピタル・マネジメントのダン・ジェンター最高経営責任者(CEO)は「FRBが望んでいるのは、失業率がさらに上昇し、新規雇用の創出が鈍化することだ」と指摘。このところのインフレ鈍化は利下げ検討のゴーサインになる可能性があると語った。
この日発表された5月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が22万1000件増の814万件と、過去2カ月の大幅な減少から増加に転じた。一方、経済活動の減速を背景に解雇件数は増加した。
半導体株の値動きはまちまちとなったが、エヌビディアは1.3%下落した。同社株は年初来147%以上上昇している。
米取引所の合算出来高は98億9000万株。直近20営業日の平均は118億株。
3日は短縮取引、4日は祝日で終日休場となるため、今週は薄商いになる見込み。
デンマーク製薬大手ノボノルディスクの米市場上場株は約1.7%下落。バイデン大統領とバーニー・サンダース上院議員が同社に対し、糖尿病治療薬「オゼンピック」と肥満症治療薬「ウゴービ」の薬価引き下げを求めたことが嫌気された。
米製薬大手イーライリリーも下落した。
パラマウント・グローバルは5.7%上昇。バリー・ディラー氏のデジタルメディア複合企業IACが同社の経営権獲得を検討しているとの報道を受けた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.06対1の比率で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39331.85 +162.33 +0.41 39108.25 39340.49 39085.69
前営業日終値 39169.52
ナスダック総合 18028.76 +149.46 +0.84 17808.04 18031.29 17802.24
前営業日終値 17879.30
S&P総合500種 5509.01 +33.92 +0.62 5461.84 5509.69 5458.43
前営業日終値 5475.09
ダウ輸送株20種 15358.34 +60.09 +0.39
ダウ公共株15種 903.18 +4.36 +0.49
フィラデルフィア半導体 5544.99 +67.85 +1.24
VIX指数 12.03 -0.19 -1.55
S&P一般消費財 1530.24 +27.17 +1.81
S&P素材 548.77 +0.87 +0.16
S&P工業 1026.22 +5.60 +0.55
S&P主要消費財 819.40 +5.06 +0.62
S&P金融 693.33 +7.57 +1.10
S&P不動産 239.74 +0.96 +0.40
S&Pエネルギー 696.95 -1.41 -0.20
S&Pヘルスケア 1684.13 -6.68 -0.40
S&P通信サービス 313.10 +2.61 +0.84
S&P情報技術 4421.05 +23.54 +0.54
S&P公益事業 345.46 +1.51 +0.44
NYSE出来高 8.95億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 40305 + 195 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 40260 + 150 大阪比
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