- 2024/06/20 掲載
日経平均は小幅に3日続伸、米休場で方向感欠く 出来高・売買代金は年初来で最小
日経平均は朝方に売りが先行。160円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、一時307円安の3万8263円08銭に下落した。米市場が休場で手掛かりに乏しい中、政局を巡る不透明感のあるフランスを中心に欧州株で弱さが目立ったことを嫌気。国内の政治不信や自動車メーカーによる認証不正問題の影響も懸念材料として意識されたとの見方があった。
もっとも、大型株が弱かった一方、中小型株を物色する動きが見られた。東証プライム市場指数が0.1%安の一方、スタンダード指数は0.7%高、グロース指数は1.3%高だった。日本取引所グループ傘下のJPX総研が前日、TOPIXの追加見直しの方針を発表し、将来の指数採用可能性への思惑から、日本マクドナルドホールディングスやハーモニック・ドライブ・システムズなど時価総額の大きい中小型株では逆行高の銘柄が目立った。
後場に入ると日経平均は下げ渋り、プラスに転じた。時間外取引の米ナスダック総合の先物が小高く推移したことが投資家心理を支えた。アドバンテストなど半導体株の一角が上げ幅を拡大したりプラスに転じ、指数を押し上げた。
もっとも「(指数の)上値を買うような材料は見当たらない」(国内運用会社のファンドマネージャー)との声は根強い。市場では「もう少し企業業績の先行きが見えてくるとムードが変わり得るが、4―6月期の決算シーズンまではまだ間があり、上値の重さは続きそうだ」(みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジスト)との声が聞かれた。 TOPIXは0.11%安の2725.54ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.11%安の1402.85ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆1756億0700万円だった。東証33業種では、値上がりは空運や鉱業、医薬品など11業種、値下がりは海運や証券、不動産など22業種だった。 信越化学工業やTDKが堅調。第一三共はしっかりだった。一方、ニデックは軟調。トヨタ自動車やファーストリテイリングはさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.51%高の638.15ポイントと、4日ぶりに反発した。
新規上場したタウンズの初値は公開価格を6.5%下回る430円で、初値を下回る419円で取引を終えた。PostPrimeは初値が公開価格と同じ450円で、終値は値幅上限の530円。新規上場のWOLVES HANDは初値が公開価格を13.6%上回る875円で、終値は初値を下回る817円だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが746銘柄(45%)、値下がりは840銘柄(51%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38633.02 62.26 38410. 38,263.08─38,6
32 37.62
TOPIX 2725.54 -3.1 2718.7 2,704.39─2,727
.26
プライム指数 1402.85 -1.56 1401.0 1,391.96─1,403
5 .59
スタンダード指 1256.89 9.2 1251.8 1,251.85─1,259
数 5 .24
グロース指数 822.9 10.71 815.4 815.40─822.90
グロース250 638.15 9.47 631.8 631.80─638.15
指数
東証出来高(万 131087 東証売買代金 31756. 0
株) (億円) 07
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