- 2024/06/04 掲載
マネタリーベース、5月は0.9%増 為替介入で当座預金の伸び縮小
[東京 4日 ロイター] - 日銀が4日に発表した5月のマネタリーベースの平均残高は、前年比0.9%増の678兆8243億円だった。前月の2.1%増を下回り、昨年7月以来の低い伸び率となった。政府・日銀の為替介入で日銀当座預金の伸びが縮小した。
内訳は、日銀当預が1.4%増の553兆8429億円。伸び率は前月の2.8%を下回った。財務省が5月31日に発表した4月26日から5月29日の外国為替平衡操作の実施状況によると、政府・日銀は総額9兆7885億円の為替介入を実施した。3日に日銀が発表した5月の日銀当預の増減要因でも、財政等要因のうち「外為」が9兆8401億円の下押しとなっていた。
市場では4月29日と5月2日に円買い介入があったとの観測が出ているが、4月29日に介入を行っていた場合、決済日は5月1日となる。
5月のマネタリーベースはこのほか、紙幣が1.3%減の120兆2586億円。前年比マイナスは6カ月連続。貨幣は1.6%減の4兆7228億円だった。
5月末のマネタリーベース残高は675兆7102億円で、前月の696兆2531億円を20兆円超下回った。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
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