- 2024/06/04 掲載
信託残高16兆円目指す=資産運用業務を強化―りそなHD社長
りそなホールディングス(HD)の南昌宏社長がインタビューに応じ、現在は10兆円余りの信託財産残高を、2030年度までに16兆円近くへ増やす方針を示した。政府は所得の増加と経済成長に向けて「資産運用立国」の実現を掲げており、南氏は「資産を取り崩す時代から『使いながら育てていく』ように変えていきたい」と強調。企業年金や投資一任型商品「ファンドラップ」、遺言信託など資産運用ビジネスの強化に意欲を示した。
このうち、企業年金は残高を24年3月末の約6兆円から10兆円程度に増やしたい考え。加入者も170万人へ50万人増を目指す。
マイナス金利政策を解除した日銀は今後、追加利上げを視野に入れている。中堅・中小企業の資金需要が高まり、25年3月期の貸出金残高は前期比6.5%増を想定。住宅ローン業務も引き続き力を入れる考えで、南氏は「銀行として長く関与し続けることで、日常の金融取引の可能性を広げたい」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるりそなホールディングスの南昌宏社長=5月24日、東京都江東区
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