- 2024/06/03 掲載
日経平均は続伸、米株高の流れ引き継ぐ 上値追いは限定的
日経平均は前営業日比247円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大し、一時、544円高の3万9032円50銭まで上昇、心理的節目の3万9000円を上回る場面がみられた。時間外取引で米10年債利回りが低下基調となったことで、指数寄与度の高い銘柄の一角が買われた。後場は上げ幅をやや縮小し、3万8900円近辺でのもみ合いが継続した。
大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「物価上昇圧力が和らぎ市場に安堵感が広がっているものの、まだ経済指標を一つずつ確認していかないといけない局面」と指摘。特に、今夜発表される5月の米ISM製造業指数、週末に発表される5月の米雇用統計への市場の関心は高いという。
東証株価指数(TOPIX)は0.92%高の2798.07ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.92%高の1440.32ポイント。プライム市場の売買代金は4兆1313億4700万円だった。東証33業種で値上がりは証券、保険、海運、鉱業など28業種、値下がりは電気・ガス、輸送用機器など5業種だった。
主力株では、ファーストリテイリング、東京エレクトロンがしっかりで、2銘柄で日経平均を約128円押し上げた。そのほか、TDK、信越化学工業も底堅く推移した。半面、ディスコ、ソシオネクスト、レーザーテックは軟調となるなど、半導体関連株はまちまちだった。
型式指定申請で不正行為が行われていたとの報告を受けて、トヨタ自動車のほか、マツダ、ホンダなどの自動車株は総じてさえなかった。「ダイハツ問題を巡っては国内総生産(GDP)を押し下げるなどマクロにも影響が及んでおり、出荷状況や今夜の会見に注目したいところ」(国内証券ストラテジスト)との声があった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.3%安の616.66ポイントと、反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1025銘柄(62%)、値下がりは563銘柄(34%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38923.03 +435.13 38734.95 38,734.95─3
9,032.50
TOPIX 2798.07 +25.58 2791.68 2,791.64─2,
809.53
プライム市場指数 1440.32 +13.16 1438.22 1,437.20─1,
446.21
スタンダード市場指数 1244.59 +10.03 1240.34 1,240.34─1,
244.86
グロース市場指数 795.59 -0.64 798.84 794.29─799.
14
グロース250指数 616.66 -1.83 620.33 615.44─620.
55
東証出来高(万株) 167604 東証売買代金(億円 41313.47
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