- 2024/05/31 掲載
ECB、複数回の利下げでも金融政策は制約的=イタリア中銀総裁
ローマで行われた年次基調講演でハト派的な見解を示した。
総裁はユーロ圏ではインフレの緩和が続き、給与の上昇ペースも鈍化すると予測。
「われわれの現在の予測がデータで確認されれば、今後数カ月で金融政策の緩和を予想できる」とし「たとえ複数回の利下げを実施しても」金融政策スタンスは依然として制約的だと述べた。
また「金融政策が制限的になり過ぎて、インフレ率がECBの上下対称的な(2%の)目標を下回ることは避けなければならない」と語った。
今後の利下げにはECBのバランスシート縮小が伴うが、これによって政策スタンスが妨げられたり、流動性の不足や金融政策効果の分断が生じることがあってはならないというのが「基本」だと述べた。
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