- 2024/05/30 掲載
中国、海外投資ファンドの設定本数が過去最高 国内市場低迷で
[香港 30日 ロイター] - 中国で今年設定された海外投資ファンドの本数が過去最高を記録した。国内市場が低迷する中、中国の投資家が海外市場に目を向けていることが背景。
Zベン・アドバイザーズのデータによると、国内の適格投資家向けの海外投資の枠組みである「適格国内有限責任組合(QDLP)」制度の下で設定されたファンドは今年に入り11本で、すでに過去の通年の設定本数を上回っている。
ファンドを設定したのはブラックストーン、ブリッジウォーター・アソシエーツ、オークツリー・キャピタル・マネジメントなど。販売総額は明らかにしていない。
こうしたファンドには富裕層や機関投資家が投資している。
Zベン・アドバイザーズの調査責任者、イバン・シー氏は「投資家の海外商品に対する需要は今年に入り急速に拡大している。人民元安や心理悪化が背景だ」とし、オルタナティブ投資と外国債券が人気だと述べた。
ブラックストーンは4月に初のQDLPファンドを立ち上げ、自社の「プライベート・エクイティ戦略ファンド」に資金を回した。関係筋によると、当初の販売目標額4000万ドルは2週間弱で達成された。
米資産運用会社プリンシパル・フィナンシャル・グループはデータセンター・ファンドを開設。オークツリー、abrdn、UBPはグローバル債券ファンドを設定した。
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