- 2024/05/29 掲載
米巨大テック、AI製品巡りEU当局と連携 データ保護規制順守
[ダブリン 29日 ロイター] - 世界のテクノロジー大手企業は、自社の人工知能(AI)製品が欧州連合(EU)のデータ保護規制に抵触しないようEU当局と連携している。アイルランドのデータ規制当局者が明らかにした。
アイルランドのデータ保護委員会のトップ2人は29日、ロイターのインタビューに応じ、AIはデータプライバシーに多くの問題を引き起こす可能性があると指摘した。
AIモデル訓練のために企業がネット上でデータを収集することを許可すべきかや、どのような法的根拠で個人データの使用を認めるべきかといった問題について、規制当局は判断する必要があると説明した。
AIモデルが個人に関する誤った情報を提供するというリスクへの対処も必要だと指摘した。
データ保護委員会のデール・サンダーランド氏は、アルファベット傘下のグーグルやメタ、オープンAIなど米テクノロジー大手は当局と「広範囲に関与している」と説明。「AI分野、特に大規模言語モデルにおける新製品についてわれわれの意見を求めている」と語った。
グーグルはアイルランド規制当局との協議の結果、生成AI「Gemini(ジェミニ)」の開発延期と変更に同意したという。
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