• 2024/05/29 掲載

午前の日経平均は小幅続落、国内金利の上昇基調を嫌気

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[東京 29日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比65円85銭安の3万8789円52銭と小幅に続落した。米ハイテク株高を好感して小高く始まったものの、国内長期金利の上昇基調が嫌気されて売りが優勢となり、マイナスに転じた。

日経平均は、前営業日比25円高で寄り付いた。指数寄与度の高い半導体関連株が堅調となり、一時286円高に上値を伸ばした。その後、国内の長期金利が上昇基調を強めると、日経平均は上げ幅を縮小してマイナスに転じ、一時180円安に下落した。

市場では「手掛かり難の中、国内長期金利が上昇したことが嫌気され、とりわけグロース株の下げが目立った」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。TOPIXバリュー指数の0.07%安に対し、同グロース指数は0.49%安と、グロース株が相対的に弱かった。

ドル/円は157円前半と前日の大引け時点より円安寄りの推移だったが、輸送用機器など輸出関連株の押し上げにはつながらなかった。一方、金利が上昇基調にある中で保険や銀行はしっかり。原油高を受けて鉱業や石油・石炭製品は堅調だった。 TOPIXは0.27%安の2761.05ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2990億3500万円だった。東証33業種では、値上がりは保険や鉱業、銀行など7業種で、値下がりは海運やゴム製品、水産・農林など26業種だった。

金利上昇を受けて三菱UFJフィナンシャル・グループが年初来高値を更新。金利上昇と政策保有株の売却加速が好感されたSOMPOホールディングスも年初来高値を更新した。一部の証券会社による目標株価引き上げが材料視されたソフトバンクグループはしっかりだった。一方、トヨタ自動車やファーストリテイリングは軟調だった。中期経営計画の営業利益率目標を引き下げた三菱電機が急落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが498銘柄(30%)、値下がりは1105銘柄(67%)、変わらずは46銘柄(2%)だった。

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