- 2024/05/27 掲載
午前の日経平均は反発、米株高の流れで 買い一巡後はもみ合い
日経平均は120円高でスタートした後、156円高の3万88021円82銭まで上値を伸ばした。しかし21円高まで上げ幅を縮小する場面もあり、前場の値幅は134円だった。特段な材料が少ない中、レンジ内でのもみ合いが継続した。
大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「全体的に材料が少ない中、マーケットは日銀による追加利上げを織り込み始めており、株価の上値が重くなりやすい」と指摘。経済指標や企業決算の改善が確認できる7─9月頃までは株価はレンジ内での推移になりやすいとした。
日銀の内田真一副総裁は27日、金融研究所主催の「2024年国際コンファランス」で基調講演し、3月の政策変更で短期金利を主な政策ツールとする金融政策の枠組みに戻ったことは、日銀が直面してきた「ゼロ金利制約」を克服したことを意味すると指摘した。マーケットへの影響は限定的だった。
東証株価指数(TOPIX)は0.31%高の2750.91ポイントで午前の取引を終了した。プライム市場の売買代金は1兆7559億1100万円だった。東証33業種では、海運、電気・ガス、保険、非鉄金属など25業種が値上がり、精密機器、水産・農林など8業種は値上がりだった。
主力株では、ファーストリテイリング、アドバンテスト、ソフトバンクグループがしっかり。ソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクスは4─5%高と、半導体関連株もしっかりだった。半面、東京エレクトロン、コナミグループ、ダイキン工業が軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが792銘柄(48%)、値下がりは801銘柄(48%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。
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