[ドバイ ２０日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）は２０日、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）が力強い経済成長を遂げており、今年の実質国内総生産（ＧＤＰ）成長率が約４％と、以前の予測を上回ると発表した。

ＩＭＦは４月に公表した最新の地域経済見通しで、同国の今年のＧＤＰ成長率を３．５％と予測していた。

ＩＭＦ代表団は訪問終了にあたり声明を発表し、ＵＡＥの経済成長は裾野が広く、観光・建設・金融サービスなどの堅調な国内活動にけん引されていると指摘。

「不動産に対する外国からの需要、二国間・多国間関係の強化、ＵＡＥの安全な避難先としての地位が、引き続き住宅価格の急速な伸びと賃料上昇を促す一方、国内の潤沢な流動性を増やしている」と述べた。

ＵＡＥは世界有数の石油輸出国だが、経済の多様化と海外投資の呼び込みを加速しており、現在ではＧＤＰ全体の７０％以上を非石油部門ＧＤＰが占めている。