- 2024/04/12 掲載
パリ五輪、トーチ製造大詰め=日本の技術、たなびく聖火に―愛知
今夏のパリ五輪開幕まで3カ月半となり、五輪とパラリンピックの聖火リレーで使用するトーチの主要部品の製造が大詰めに入った。2021年の東京五輪・パラリンピックに続き、燃焼器具メーカー「新富士バーナー」(愛知県豊川市)の培ってきた技術が聖火のともしびに生かされる。
トーチはシャンパン色で全長70センチ、重さ1.5キロ。燃焼部とガスボンベの開発、製造を同社が担う。燃焼部は約2000本を生産予定で、9割ほどが完成した。
同社はアウトドア用品ブランド「SOTO」などを手掛けており、ランタンやコンロの製造技術をトーチに応用している。走ったり、風を受けたりすると、旗のようにたなびく赤い炎が特徴。雨風が強くても消えないよう、風速20キロ、1時間当たりの雨量50ミリにそれぞれ耐える仕様だ。
16日にギリシャで行われる採火式でお披露目され、5月からフランスで聖火リレーが始まる。開発部の山本潤係長は「平和の祭典である五輪に、2大会続けて携わることができて光栄だ。聖火リレーが無事に終えられるよう、役割を果たしたい」と話している。
【時事通信社】 〔写真説明〕パリ五輪・パラリンピックの聖火リレーのトーチで使用される燃焼部(左)とガスボンベ(中央)=11日、愛知県豊川市の新富士バーナー 〔写真説明〕パリ五輪・パラリンピックの聖火リレーで使用されるトーチの燃焼部の確認をする従業員=11日、愛知県豊川市の新富士バーナー
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