- 2024/04/01 掲載
内外経済やインフレ動向踏まえると、投機的な動きみられる=為替で財務相
[東京 1日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は1日の参院決算委員会で、最近の円安進行について「内外の経済状況やインフレ動向などを踏まえれば、投機的な動きもみられると認識している。ファンダメンタルズに沿っていない部分もあるのではないか」と述べた。その上で「為替市場の動向を高い緊張感を持て注視するとともに、行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せずに適切な対応を取っていきたい」と語った。
山下雄平委員(自民)の質問に答えた。
鈴木財務相は為替相場に関し「マイナス金利解除も含めた金融政策にかかる要因のほか、国際収支、物価動向、地政学的リスク、市場参加者のセンチメントや投機的な動きなど様々な要因によって決定される。特定の要因だけを切り出して一概に申し上げるのは難しい」と話した。
日銀のマイナス金利解除後に円安が急速に進んだのは政府として想定内だったかとの質問に対し、鈴木氏は「想定内か、想定外かも含めて具体的に述べることは市場に不測の影響を及ぼしかねないことからコメントは控える」と答えた。「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要で、過度の変動は望ましくない」とした。
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