- 2024/03/26 掲載
採用直結インターン、7割導入=来春卒、主戦場に―100社調査
2025年春に卒業する大学生らの採用活動から認められた「採用直結型」インターンシップ(就業体験)を、主要企業の約7割が導入したことが25日、時事通信のアンケート調査で分かった。選考過程の一環として早い段階から学生に接触できるため、人材の獲得競争が激しさを増す中、採用活動の主戦場と位置付けられているようだ。
調査対象100社のうち、68社が「実施」と回答した。このうち、幅広い大学生を対象に5日以上開催する「汎用(はんよう)的能力・専門活用型」の導入企業は57社。大学院生向けで専門性が高く、期間も長い「高度専門型」は4社だった。トヨタ自動車など7社は両タイプを実施。26社は実施せず、6社は無回答だった。
受け入れ人数は、数人から数千人規模まで幅広い。日本生命保険は約2000人、積水ハウスは約1000人が参加。日立製作所も930人を受け入れた。
就業体験の内容は「現場での施工管理業務」(大成建設)など、さまざま。「顧客訪問や実際のデータを利用した分析」(オリックス)、「想定顧客への提案」(野村ホールディングス)、「店長としてのビジネス提案」(日本マクドナルド)と、就活生の企画力が問われるプログラムも目立った。
26年春卒の採用で実施するかどうか尋ねたところ、「実施予定」と答えたのは48社。「実施しない」は8社、「検討中」が38社、無回答が6社だった。
調査は2月中旬に記名式のアンケートを国内主要企業100社に送付。3月中旬までに回答を得た。
【時事通信社】
PR
PR
PR