- 2024/03/20 掲載
ECB総裁、緩和開始後も「利下げ回数にコミットできず」
[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は20日、借り入れコストの引き下げを開始した後も、あらかじめ設定した回数の利下げにコミットすることはできないと述べた。フランクフルトで開催された会合で述べた。
「決定はデータに次第であり、会合ごとに行われ、新しい情報が入ってくればそれに対応する」と強調。「最初の利下げ後も、特定の金利パスを事前に約束することはできないことを意味する」とした。
ECBが利下げを開始するために必要な条件として、賃金の伸びの鈍化、インフレ率の継続的な低下、インフレ率が目標の2%に戻りつつあることを確認する新たな内部予測を挙げた。
「これらのデータから、基調的なインフレの経路とわれわれの予測に十分な整合性があることが明らかになり、伝達が引き続き堅調だと想定すれば、われわれは政策サイクルの巻き戻し段階に移行し、政策の制約を緩めることが可能になる」と述べた。
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