ボルボが米で最大800人削減へ、トランプ関税の影響で

[ニューヨーク　１８日　ロイター] - スウェーデン商用車大手ボルボ・グループは１８日、米国の施設３カ所で今後３カ月以内に最大８００人を削減する計画を明らかにした。トランプ大統領の追加関税による市場の不透明感と需要を巡る懸念が理由。

同社の北米法人は声明で、従業員に対し、ペンシルベニア州の工場、バージニア州の２つの工場、メリーランド州の工場で合わせて５５０─８００人を削減すると通知したと発表した。同社ウェブサイトによると、北米の従業員は約２万人という。

トランプ氏によって二転三転する貿易政策は消費者と企業の景況感を悪化させ、エコノミストらは米国が景気後退(リセッション)に陥るとの見方を強めている。

北米事業の広報担当者は「大型トラックの受注は運賃、需要、規制変更の可能性や関税の影響など市場の不確実性によってマイナスの影響を受け続けている。このような措置を講じなくてはならないのは遺憾だが、当社車両の需要減少に見合った生産体制を整える必要がある」と説明した。