• 2024/03/19 掲載

英中銀の利下げ時期、エコノミストと市場の見方に大きな相違

ロイター

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Naomi Rovnick

[ロンドン 19日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は今週、政策金利を16年ぶり高水準の5.25%に据え置くとみられているが、今後の利下げ開始時期についてはエコノミストと市場参加者の間で予想が大きく異なっている。

米商品先物取引委員会(CFTC)の直近データによると、投機筋によるポンドの買い越しは記録的水準に拡大。スワップ市場は最初の25ベーシスポイント(bp)利下げが8月以降になると予想している。一方、エコノミストはそれよりもかなり早期の利下げを見込む。

モルガン・スタンレーの英国担当チーフエコノミスト、ブルーナ・スカリカ氏は、先週発表された給与データが予想を下回ったことから5月の利下げが正当化されると予想。

バークレイズとキャピタル・エコノミクスは6月の利下げを見込んでいる。

キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は、英国の総合インフレ率が4月に1.6%まで低下し、年末までに1%を下回ると予想。「中銀はインフレ率が低すぎることを懸念する方向にかなり早く転換するかもしれない」と述べた。

同氏はポンドが現在の1.27ドル近辺から年内に1.20ドルまで下落するとみている。

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