• 2024/03/05 掲載

米経済は「繁栄」、早急な利下げ必要なし=アトランタ連銀総裁

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Howard Schneider

[ワシントン 4日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、経済と労働市場の「繁栄」を考慮すれば、FRBに対する緊急的な利下げ圧力はないと述べた。

FRBが年内に0.25%ポイントの利下げを2回実施することが適切との考えを改めて表明。ただ、現在の経済の力強さが「フロス(小さな泡)」となり、インフレを巡る新たな局面に発展しないよう、FRBは「微妙なライン」を歩いているとした。

利下げに先立ち「インフレ率が長期的に平均2%への確実な道筋をたどっていると十分な確信を得るには一段の前進を見る必要がある」と指摘。「その確信を得て初めてフェデラル・ファンド(FF)金利の引き下げを開始する時期が来たと感じる。労働市場と経済が繁栄していることは朗報で、連邦公開市場委員会(FOMC)は緊急のプレッシャーなしに政策を決定することができる」とした。

高インフレと信用収縮が続いたことを受け、一部の消費者、特に低所得者層でストレスが高まっていると言及。新たな需要の高まりがインフレの進展に逆行しかねないとの懸念を表明した。

また、労働市場に「悪化」の兆しがまだ見られないことから他の当局者と同様に「インフレ率を2%にするためにはまだ時間がある」とした上で、いったん利下げが始まれば、そのペースは「市場参加者、企業の経営陣、家計がどう反応するか」次第で、連続した利下げになるとは想定していないとした。

さらに基本シナリオとして、労働市場や成長率に大きなダメージを与えることなく、インフレ率は「ゆっくりと」FRBの目標に戻ると予想。そうなれば「完全な勝利」を収めることになるが、「確実とは言い難い。インフレとの戦いで勝利を宣言するのは時期尚早だ」とした。

ボスティック総裁は、ダラス連銀の基調的なインフレ率が2.6%なのに対し、通常より多くの品目の価格が依然として年率5%以上で推移していることに特に懸念を示した。

このほか、最近の企業幹部との会談で経済が好調であることを確信した一方、新たな需要の急増を懸念していると語った。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます