- 2024/02/28 掲載
メーシーズが150店舗閉鎖へ、通期見通しは低調
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米百貨店大手メーシーズは27日、約150店舗を2026年までに閉鎖すると発表した。今年1億ドルの節減につながる新たな経費圧縮策の一環だ。
この日発表した24年通期の売上高と利益の見通しは、アナリスト予想に比べて低調にとどまった。第4・四半期にはリストラ関連で10億ドルの費用を計上した。
通期売上高は222億─229億ドル、調整後1株利益は2.45─2.85ドルと見込んでいるが、アナリスト予想平均は229億5000万ドルと2.76ドルだった。
メーシーズの店舗数は昨年第4・四半期末時点で718。今年1月には既に5店舗を閉鎖し、全従業員の3.5%に当たる2350人を削減することを決めた。
エイドリアン・ミッチェル最高財務責任者(CFO)はロイターに、今回閉鎖の対象となる店舗が年間売上高に占める比率は10%弱で、大半はショッピングモールにある業績不振店だと説明した。ただこれに伴う追加のレイオフは予定していない。
一方、傘下のブルーミングデールスとブルーマーキュリーの店舗を今後3年でそれぞれ15店舗と最低30店舗増やす計画で、比較的好調な高級部門の成長は加速させる。
トニー・スプリング最高経営責任者(CEO)は「24年は軸足の移行と投資の年だ」と述べ、25年からは売上高と利益が一貫して伸び続ける流れに戻れると強調した。
第4・四半期の既存店売上高は前年比4.2%減と、アナリスト予想の5.8%減ほど落ち込まず、大幅な値引きである程度客足が増えた形になった。特殊要因を除く1株利益は2.45ドルで、アナリスト予想の1.96ドルを上回った。
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