- 2025/04/22 掲載
中国CATL、ナトリウムイオン電池の新ブランド立ち上げ
CATLは2021年に主要車載電池企業として初めてナトリウムイオン電池を実用化した。ほかの電池材料と違ってナトリウムは安価で豊富なほか、専門家は電気自動車(EV)が出火するリスクを下げる可能性のある化学的性質を持つと指摘している。
最初に生産されるナクストラブランドのナトリウムイオン電池は1キログラム当たり175キロワット時のエネルギー密度を持ち、多くのEVやグリッド規模のエネルギー貯蔵システムで使用されているリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池とほぼ同等だ。
同社の研究開発センター幹部は、技術とサプライチェーン(供給網)の発展に伴い、ナトリウムイオン電池はLFP電池と比べてコスト面で優位に立てる可能性があると指摘した。
創業者の曽毓群(ロビン・ゼン)氏は、現在CATLが優位な地位を占めるLFP電池市場の最大半分がナトリウムイオン電池に置き換わる可能性を予測している。
同社はナクストラに加えて、急速充電可能な第2世代のLFP電池も投入した。5分間の充電で520キロの走行が可能で、寒冷地では15分で0%から80%への充電ができる。
現在66カ国以上で1832万台余りのEVにCATLの電池が搭載されているという。
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