- 2023/06/09 掲載
年度内に「メタバースコイン」=国内銀で初の決済サービス―みずほ
みずほ銀行は2023年度中に、インターネット上の仮想空間「メタバース」での決済の仕組み「メタバースコイン(仮称)」の提供を開始する。メタバースでの決済は現在、主に暗号資産(仮想通貨)やクレジットカードなどで行われており、国内銀行による決済サービスの提供は初という。
梅宮真みずほフィナンシャルグループ副社長がインタビューで明らかにした。みずほ銀がゲーム会社などメタバース関連の事業者に仕組みを提供し、個人の利用者はこの仕組みを通じて買い物などができる。
メタバースコインは、みずほ銀のスマートフォンアプリを使った決済サービス「Jコインペイ」の基盤を活用。利用者は支払いのためメタバース空間の外に出ることなく、入り込んだまま買い物ができる。またクレジットカードなどと異なり、販売側の事業者は決済後即座に代金を受け取れるほか、銀行口座がひも付けされているため価格変動がない安定的な決済手段として活用できる。最終的な名称はそれぞれの事業者ごとに決めてもらう方向だ。
メタバースでは、CGのアバター(分身)で活動し、仮想現実(VR)用のゴーグル型端末などを装着することで、現実と同じような没入感を得られる。全世界で数億人がプレーする対戦型オンラインゲーム「フォートナイト」などが代表的で、販売促進や広報宣伝も含め市場拡大への期待が高く、企業の参入が相次いでいる。
梅宮氏は「まずは使い勝手の良さを感じてもらい、そこからプラスアルファの事業展開も検討したい」と強調した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるみずほフィナンシャルグループの梅宮真副社長=5月24日、東京都千代田区
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