パナソニックホールディングス（ＨＤ）は１４日、国内グループ全社員約９万人を対象に、対話型人工知能（ＡＩ）を導入し、活用を始めたと発表した。アイデア提案や翻訳、議事録作成などでの利用を想定している。一部の事業会社での利用をグループ全体に広げ、生産性向上や業務効率化、新技術を活用できる人材の育成を目指す。

対話型ＡＩ「チャットＧＰＴ」を基に開発。情報漏えいリスクを軽減した仕様にした。入力情報はコピーできず、一定期間で消去される。パナソニックＨＤは、営業秘密や個人情報を入力しないなどルールを整備した上で、全社員に注意喚起を徹底する。

グループ内では、ＩＴ事業を担うパナソニックコネクト（東京）が２月から対話型ＡＩを活用。他のグループ社員からも活用したいとの要望が上がっていた。

【時事通信社】 〔写真説明〕パナソニックのロゴ（ＡＦＰ時事）