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- 2019/09/19 掲載
メルカリ、ケンタッキーら4社のマーケターが語る「良いCMO、普通のCMO、悪いCMO」
CMOとは何か? 企業においてCMOが担う本来の役割とは?
今回、司会を務めたベイシア流通技術研究所の竹永 靖氏は、ベイシアグループに属しており、グループ全体のICTを推進する立場だ。同グループは、全国展開するホームセンターの「カインズ」や、スーパーマーケットの「ベイシア」、作業服・関連用品の専門店「ワークマン」などを擁する企業として知られている。最初の議論にあたり、ベイシアの竹永氏が「そもそもCMO(Chief Marketing Officer)とは何か?」と、その定義と役割について、各パネリストに確認した。
「言うまでもなく、CMOはマーケティングの責任者ですが、さらに限られたリソースで利益を最大化するという点では、経営と同じ役割」と語るのはメルカリの村田氏だ。
DoCLASSEの藤原氏は「企業内で市場やユーザーの目線で戦略を練り、ビジネスを動かせる唯一の役職がCMOだと思います。我々の課題は、カタログ通販の売上を伸ばすこと。同時に顧客の質を変え、新規顧客を増やしていくことも求められます。そのためにデジタルマーケティングにシフトし、ターゲット層を変えていく必要があります」と説明した。
またKFCの中嶋氏も「大局的な考え方で、消費者と同じ目線で新しい道を切り拓くのがCMOの役割。既存店の売上と顧客数を伸ばし、皆さんに来てもらうことが最も大事な仕事です」というように、いずれも企業にとって欠かせない存在という認識だ。
良いCMO、普通のCMO、悪いCMOは何が違う?
企業内で非常に重要な役割を担うCMOだが、彼らの判断や施策の良し悪しによって、企業の業績も大きく左右されることになる。では、具体的に「良いCMO、普通のCMO、悪いCMOとはどんな人なのか」と竹永氏が各パネリストに問うた。前職でシンガポールに赴任した経験のあるKFCの中嶋氏は、6年間に3人もCMOが変わったという。その中で、良いCMOとして、最初のインド人の上司を例に挙げた。
【次ページ】DoCLASSE藤原氏、メルカリ村田氏の明かす「良いCMO、悪いCMO」
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