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- 2019/01/15 掲載
「Kubernetesはとても退屈なものになった」とグーグルのエンジニアが語るワケ
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Keynote: Kubernetes Project Update
Googleのソフトウェアエンジニア Janet Kuo氏。ここでは最新機能を紹介するよりも、まずは現在のKubernetesの人気がどれほどのものかを紹介したいと思います。
Google Trendsによると、2014年にKubernetesがスタートしてからトレンドは一貫して上昇を続けています。
2015年に私がコントリビュートを始めたとき、最初のコミットはドキュメントの修正でした。当時はまだ周囲にKubernetesは何かを説明したり、スペルを説明したりしていました。
その後Kubernetes 1.0がリリースされ、CNCFが立ち上げられました。
初期のKubernetesの開発では迅速に新しい機能を追加することが重視されていましたが、その後、スケーラビリティやユーザー体験などを重視するようになり、よりスケーラブルでシンプルなクラスタ構築を実現してきました。
これによりアーリーアダプターや企業の本番環境でも使われるようになってきました。
私たちはさらにユーザーの声に耳を傾け、より効率的なデプロイや運用が実現できるように開発を進めていきます。
Kubernetesは退屈なものになった
CNCFの調査では58%がすでにKubernetesを本番環境で利用しており、5000人以上の大企業でも40%がKubernetesを本番環境で使っているとされています。つまりKubernetesは明らかにアーリーアダプターからメインストリーム市場のアーリーマジョリティへと移行してきたわけです。
アーリーマジョリティはKubernetesの細かい機能のことよりも、それが十分に機能することを重視しています。
そしてKubernetesは以前より成熟し、より良いものになったことで、とてもとても退屈なものとなりました。
【次ページ】 それはメインストリームのユーザーが望んでいること
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