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- 2018/08/30 掲載
Amazon RDS on VMwareは何がスゴいのか 両社にとって「強力な武器」に
両社はAWSクラウド基盤のうえでVMwareをベースとしたクラウドサービスである「VMware Cloud on AWS」を提供していますが、今回発表された「Amazon RDS on VMware」は、VMware Cloud on AWSではなく、オンプレミスなどのVMware環境のデータセンターに対してAmazon RDSと同様の機能を持つマネージドデータベースサービスを提供するものです。
Amazon RDS on VMware発表
発表は、VMwareの年次イベント「VMworld 2018 US」の基調講演で行われました。同社CEOのパット・ゲルシンガー氏は、ゲストとしてAWS CEOのアンディ・ジャシー氏を壇上に呼び込み、ジャシー氏が「Amazon RDS on VMware」を発表。
ジャシー氏は次のようにAmazon RDS on VMwareを紹介しました。
「Amazon RDSのすべての機能をお客様のVMwareのオンプレミス環境で提供する。
データベースのプロビジョニング、データベースインスタンスのメモリ、コンピュート、ストレージのスケール、OSやデータベースエンジンのパッチ適用も可能だし、リードレプリカによるスケールアウトはオンプレミスへもAWSへも可能だ。
異なるVMwareクラスタへのレプリケーションによる高可用性構成もできるし、VMware上でもAWS上でもオンラインバックアップがとれ、AWSへの移行をするにしてもスムーズにできる。
Oracle、SQL Server、MySQL、PostgreSQL、MariaDBに対応し、数カ月以内に利用可能になる」
VMware環境をAWSのアベイラビリティゾーンに見せる
Amazon RDS on VMwareのデモでは、オンプレミスのVMware環境で稼働中のAmazon RDSを、vSphereのクライアントとAWSのコンソールの両方から参照する様子が紹介されました。詳細は説明されませんでしたが、VMware環境に「Custom AZ(カスタムアベイラビリティゾーン)」を構築することでAWSのアベイラビリティゾーンとして参照できるようにし、そこにAmazon RDS on VMwareをデプロイするようです。
AWSのWebサイト上にはすでに「Amazon RDS on VMware」のページが公開されており、プレビュープログラムへの登録が開始されています。
【次ページ】 なぜ両社にとって「強力な武器」になるのか?
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