- 2017/05/16 掲載
日本の新CEOは「世界最高齢」の平均61歳、外国人も女性もゼロ
産業別では、過去5年間もっとも交代率の高かった通信が全体平均を下回る一方(13.8%)、ユーティリティがトップ(20.8%)となった。
日本の2016年新任CEOの平均年齢は61歳で、世界平均の53歳と比べて8歳も高くなり、米国の54歳、西欧の53歳、中国の51歳、ブラジル・ロシア・インドの55歳などと比較しても飛び抜けて高い結果となった。さらに、その年齢は昨年より1歳上がった(2015年は60歳)という。
また、世界のCEOの87%が本社所在国と同じ国籍だった(2012-16年の平均は83%)。また、76%が本社所在地域以外での業務経験がなく(同67%)、82%が社内からの内部昇格者だった(同77%)。日本については日本の国籍を持つCEOの割合が100%だった。
世界の女性CEOの起用は、近年の最高値であった2014年の5.2%と比較すると2016年は3.6%と低い水準にとどまった。ヘルスケア、工業製品、IT、消費財(生活必需品)、通信の5つの業界は、2016年新任の女性CEOがいなかった。日本も新任女性CEOがゼロだった。
そのほか、日本については、他企業からの招聘(3%、世界平均は18%)、他企業でのCEO経験(9%、世界平均21%)、他企業での業務経験(33%、世界平均74%)、MBA保有率(4%、世界平均36%)といった項目で世界最低となっており、世界との違いが浮き彫りとなった。
一部内容に誤りがありました。ご迷惑をおかけした読者ならびに関係者にお詫び申し上げます。本文は修正済みです。
誤)日本については日本以外の国籍を持つCEOの割合が100%だった。
正)日本については日本の国籍を持つCEOの割合が100%だった。
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